RESEARCH

研究内容

高精度に結晶成長制御した電気光学結晶膜や分子設計に基づく高性能な電気光学ポリマーの合成、およびシリコン光集積技術を応用した素子設計を融合することで、超高速光データ伝送可能な光変調器の開発を進めています。研究室で開発した電気光学物質は従来の無機物質よりも格段に高い電気光学係数を持つため、これらを使った光デバイスは広帯域、低電圧で動作します。それにより大幅な省エネルギー効果がもたらされます。また、ポリマーの応用では、素子化のプロセスが容易であるため、無機系素子と比べて大幅な製造コストの削減ができ、多くの分野での応用が期待されます。

通信デバイスを低コスト・省エネルギー化

電気光学光変調器の熱安定化と光伝送の高速化・省電力化を進め、光伝送実験で伝送速度400Gbit/sを達成した。動作電圧は、1.5Vに低減。耐環境性に持つぐれたデバイス動作の実現にも成功。データデンターやIOTなど新しいネットワーク技術の高速化・低電力化・低コスト化につながることが期待できます。

JST共同発表

超高速光データ伝送

ポリマーハイブリッド変調器を使った光データ伝送実験で、最高120Gbit/sの信号発生を実現しました。このシングルレーンで実証した光変調特性では、世界最高レベルの超高層性となります。さらに多値変調方式を応用することで、200Gbit/sの信号伝送にも成功しています。

nature electronics 記事 九州大学HP 研究記事